ビーチバレーJBVツアー第4戦ふくいカップグランドスラム高浜大会第2日

 9月の連休に福井でビーチバレーのJBVツアー第4戦。行こうかなあと考えたが、やはり福井は遠い、という結論に達し、あきらめてネットで結果を見ることにした。それでも戦国ビーチバレー女子の様子は、手に取るように伝わって来た。

 今日で準決勝が終了。明日は3決と決勝が行われる。準決勝に進出したのは、前回のメジャー大会であるジャパンレディースのベスト4と同じ顔ぶれだった。楠原・三木ペア、尾崎・金田ペア、田中・溝江ペア、浦田・西堀ペアである。そして、勝って決勝に進出したのが楠原・三木ぺアと田中・溝江ペアである。

 まず、楠原・三木ペアについて。3回戦で田中・溝江ペアに敗れたが、その後敗者戦を勝ち上がって、準決勝でもジャパンレディース決勝の相手である尾崎・金田ペアを破り、リベンジを果たしての決勝進出。現在ビーチバレー女子唯一のオリンピアンである楠原千秋の技巧は、相変わらず冴えわたっているのに違いない。パートナーである三木庸子の低身長を感じさせない頭脳的プレーも見事だ。今日は3試合をこなしたにもかかわらず、3試合目でジャパンレディース女王である尾崎・金田ペアを下したのは、見事という他はない。明日も、今季初優勝に向けて、大いに期待できる。

 続いて、田中・溝江ペアについて。今大会は、土付かずの無敗の4連勝で決勝進出を決めた。前回のジャパンレディースまでは、まだ溝江明香の経験不足から来るミスが目についていたが、それが解消されたかのような結果である。ツアー第2戦では快進撃を見せて優勝しているが、その再現が期待できる。その試合は私も観戦していたが、まさに隙のない最強ペアという印象だった。その姿を取り戻せたのかどうか、明日の決勝が正念場となるだろう。

 尾崎・金田ペアについては、やや失望の結果となった。今季メジャー大会で2勝しているのにもかかわらず、決勝進出すら逃してしまうのは、彼女たちにとっても不本意だろう。私が見るところ、ポテンシャルとしては、現在国内最強ペアだと思う。男子の朝日・白鳥ペアのように、すべての国内大会を勝ち続けても不思議はない。問題は、モチベーションかもしれない。国内で勝つ、ということだけでなく、五輪や世界大会で勝つ、という高い目標が彼女たちには必要なのだと感じる。そうすれば、こんなところで負けてはいられない、という厳しい意識が芽生えることだろう。

 浦田・西堀ペアは、田中・溝江ペアに2敗して、3決にまわることになった。彼女たちは、総合的には高い力を備えていると思う。しかし、今年のツアーのように、実力が伯仲している中にあっては、何かそこを勝ち抜くだけのプラスアルファの要素が必要なのだと思う。「伸びしろ」という点では、他の若いペアには一歩譲るところがあると思うし、絶対的な経験や技術という点でも、楠原千秋ほどあるわけではない。それでも、西堀健実の成長は著しいものがあると思っている。問題は浦田聖子の方にあるのかもしれない。アタックだけでなく、レシーブでも、これまで以上に神懸かり的なものを見たいものである。

 さて、今大会最大のサプライズにして失望は、草野・浅尾ペアの早々の敗退であろう。まあ、これまでの経緯を見ていれば、想定内と言えなくもないのであるが、サテライト第6シードのペアにも勝てないというのは問題の根の深さを感じさせる。運動能力とパワーに優れているが、取り組みや精神面に甘さの残る草野歩と、人気先行で実力不足の浅尾美和。彼女たちに必要なのは、この戦国ビーチバレー女子界で勝ち抜くための厳しいトレーニングと環境だと思うのだが、それが十分に準備されていたのだろうか。この結果を見る限り、ノーという答えを導かざるを得ない。勘違いをしたままであれば、これからもこの状態は続くだろう。誠にもったいないことだと思う。

 サテライトチームとしては、浦田景子・由比初美ペアが健闘して5位に入った。それも楠原・三木ペアとフルセットの接戦を演じてのものである。サテライトチームとは言っても、年間シードペアとそれほど大差があるわけではない。戦国ビーチバレー女子を端的に表している試合だと感じた。

 さて、見所満載だったと思われる初日、2日目を終え、明日は最終日。3決と決勝が行われる。3決は尾崎・金田ペアがやや有利。決勝は、スケジュール的には田中・溝江ペアだが、一発勝負では楠原・三木ペアにも十分チャンスがあり、予想はつかない。福井まで飛んで行きたい気持ちだが、ネット観戦で済ませ、10月2、3日のGAORAの録画放送まで我慢するとしよう。

 私が観戦に行けるのは、10月2週目の川崎市長杯。それまではやきもきしながら待つことになる。フジテレビやGAORAやJ・Sportsで生放送してくれないものだろうか。切にそれを望んでいる。

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